
「もう一人の自分」の正体とは!潜在意識をコントロールして思い込みを外す方法
「どうして分かっているのに行動できないのだろう?」そう感じたことはありませんか。実は、その答えはあなたの中に存在している「もう一人の自分」つまり「潜在意識」にあるのです。
人は意識しているつもりでも、行動の約9割は「無意識の領域」で決められていると言われています。「やろう」と思っても動けないのは、その潜在意識が「危険」や「不安」を感じてブレーキをかけているからです。あなたの心の奥で働いている「もう一人の自分」は、過去の経験や記憶から「自分はこういう人間だ」というフィルターを作り出しており、そのフィルターを通して現実を判断しているのです。
この無意識の判断は、ときにあなたの可能性を狭めてしまいます。「どうせできない」「失敗したら恥ずかしい」という思い込みが潜在意識に強く刻まれていると、頭で理解していても行動が止まってしまうのです。つまり、人生を思い通りに変えるためには、この「もう一人の自分」=「潜在意識」との付き合い方を学ぶことが欠かすことは出来ないのです。
この記事では、あなたの行動をコントロールしている「もう一人の自分」の正体を解き明かし、潜在意識を上手にコントロールして、行動や考え方を変えるための具体的な方法をお伝えしています。さらには、潜在意識に刻まれた「思い込み」を外す方法を理解することで、無意識の制限を手放し、あなたの中に眠っている「本当の力」を引き出すきっかけになるはずです。
もう一人の自分と手を取り合えば、人生は驚くほど軽やかに動き出します。
※▶先に読む:「もう一人の自分」の仕組みを理解する※
潜在意識をコントロールするためには、まず「もう一人の自分」の正体を理解することが欠かせません。その存在がどのようにして生まれ、なぜ私たちの行動を左右しているのか。
前回の記事では、「顕在意識」と「潜在意識」の関係、そして「思い込み」がどのように作られていくのかを詳しく解説しています。まだ読んでいない方は、ぜひこちらの記事からご覧ください。「もう一人の自分」の仕組みを理解できば、潜在意識との向き合い方がより深く見えてきます。
もう一人の自分の正体とは
心の奥の声に気づいて
あなたをコントロールしているのは「もう一人の自分」つまり潜在意識です。顕在意識で考えるあなたとは別の存在が、日常の行動・選択・感情を左右しています。
私たちは「自分の意思で動いている」と思いがちですが、実際の判断の多くは無意識で完了しています。「顕在意識」がハンドルなら「潜在意識」は強力なエンジン。しかもこのエンジンは安全第一に最短ルートを選ぼうとするため、あなたの習慣や感情、過去の記憶を材料に「いまこの瞬間の最善」を自動で決めます。これが「もう一人の自分」の働きです。
頭では「挑戦したい」と考えても体が動かないのは矛盾ではなくて、潜在意識が「危険」「面倒」と評価してブレーキを踏んでいるから。逆に、毎朝無意識にスマホへ手が伸びるのは、「潜在意識」が「快・安心」の報酬を学習しているからです。
ここで大切なのは、行動の背後にこの自動運転があると認めることなのです。この正体を理解さえすれば、「なぜ分かっているのに動けないのか?」という長年の謎が解けてきます。「もう一人の自分」は敵ではなく、あなたを守るために働く潜在意識の仕組みなのです。まずは気づくこと・そして観察すること。それが後のコントロール(使いこなし)への第一歩になります。

思い込みが行動を止める理由
無意識があなたを止めている
人生を変えたいなら、まず「思い込み」を外す方法を知ることです。なぜなら、潜在意識に刻まれた信念や記憶が、あなたの行動を無意識のうちにコントロールしているからです。
私たちの心の奥には、「アイデンティティのフィルター」と呼ばれる仕組みがあります。これは過去の経験や感情、記憶の積み重ねによって作られた、あなた独自の「世界の見え方」です。たとえば幼いころに失敗して怒られた経験があると、「挑戦=怖い」という無意識に結びついてきます。この小さな記憶が「思い込み」となって潜在意識に残り、大人になってからも新しい一歩を踏み出すたびにブレーキをかけてしまうのです。
頭(顕在意識)では「やりたい」「変わりたい」と思っているのに、心の奥(潜在意識)が「危険」「失敗するかも」と判断すると、行動は止まります。「潜在意識」が勝つからです。あなたを止めているのは怠け心ではなく「もう一人の自分」(潜在意識)が守ろうとしている結果なのです。
この「守りの反応」は、安心を維持するために働く潜在意識の性質。けれど、過去の基準で今を判断してしまうため、成長のチャンスまで排除してしまいます。だからこそ、あなたが本当に望む未来に進むためには、この「思い込み」のフィルターを自覚し、少しずつ書き換えていくことが大切です。
まずは、「今の反応は過去の記憶かもしれない」と気づくだけでいいのです。その瞬間、あなたの中で「もう一人の自分」との対話が始まり、潜在意識のコントロールができるようになります。
潜在意識をコントロールする方法
人生を動かす鍵は対話にある
潜在意識をコントロールできるようになると、「もう一人の自分」と協力しながら、思い通りの行動と結果を引き寄せることができます。
潜在意識は、ただの感情の塊ではありません。あなたの「信念」や「思い込み」をもとに行動を決定する、もう一人の司令塔だという訳です。つまり、「人生を変えるには」この司令塔と「対話」することが欠かせないのです。「潜在意識」をコントロールするための基本は3つのステップです。
まず一つ目は「気づくこと」
日々の行動や感情を観察しながら「なぜそう感じたのか?」と自分に問いかけましょう。これによって潜在意識の反応パターンが見えてきます。
二つ目は「言い換えること」
潜在意識は否定形を理解できません。「失敗したくない」と考えると「失敗」が入力されてしまうのです。だから「成功する」「できる」と肯定的に言い換えることが大切です。
そして三つ目は「繰り返すこと」
肯定的な言葉やイメージを毎日続けていくことで、潜在意識が新しいプログラムを学習します。
このとき働くのが「カクテルパーティー効果」です。自分にとって必要な情報だけを無意識に選び取る心の仕組みです。ガヤガヤとしているカクテルパーティーの中でも自分の都合の良い事しか入ってきません。あなたが「できる」と繰り返すほど、現実の中で「できる証拠」が目に入るようになります。
このサイクルが始まると、「もう一人の自分」はあなたを守るだけでなく、導く存在に変わってきます。つまり潜在意識を味方につけるとは、内側の自分と協力して、望む未来を現実化する力を取り戻すことなのです。

潜在意識を味方にする生き方
潜在意識を味方にすれば
人生は勝手に変わる
「潜在意識」を味方にするとは、「もう一人の自分」を信頼し、古い「思い込み」を外して自然に行動が変わるくるという生き方のことです。
「もう一人の自分」は、あなたの中でずっと働いてきた無意識のガイドです。これまでの人生で学んだ「安全な選択」を守るために、時にあなたの前進を止めてきました。でも、それは悪意ではなく、あなたを守りたいという「潜在意識」の反応なのです。だからこそ、敵視するのではなく、信頼して方向を変えることが大切なのです。
その第一歩は、否定的な「思い込み」に気づき、感謝して手放すこと。「怖い」「どうせ無理」などの言葉を口にしたら、「でも大丈夫」「私はできる」と言葉を置き換えてみましょう。「潜在意識」は繰り返された言葉を現実と認識するため、少しずつ新しい信念をインストールしてくれます。
やがて、あなたの中で「もう一人の自分」が味方に変わり始めます。これまで不安を感じていた場面でも、自然と「やってみよう」と思えるようになるでしょう。努力や根性で変えるのではなく、「潜在意識」が自動的に行動を後押ししてくれるのです。
つまり、「潜在意識」を味方にするとは、自分の中の「もう一人の自分」と協力し合うこと。否定や恐れのプログラムを愛と安心のプログラムに書き換えることです。その瞬間から、人生は不思議なほど軽やかに動き始めます。あなたの心の奥で眠っていた本来の力が、静かに目を覚ますのです。
【まとめ】
「もう一人の自分」の正体は「潜在意識」です。この「潜在意識」を理解し、「思い込み」を外して上手にコントロールしてやりさえすれば、あなたの行動は自然に前向きへと変わり始めます。「潜在意識」を味方にするとは、心の奥にいる「もう一人の自分」と手を取り合うことです。その瞬間から、あなたの人生は思い通りに動き出すのです。