脳梗塞のリハビリから分かって来た効果的な歩き方

脳梗塞のリハビリから分かって来た効果的な歩き方

最近健康のために近くの公園を歩いています。脳梗塞を患ったのがキッカケでリハビリのためなのですが、続けているといろいろと分かってくることがあります。初めは何かと用事を作っては街中を歩いていたのですが、5ヶ月ぐらいしてからの公園デビューです。一日のノルマは10000歩で雨の日を除いてほぼ毎日歩いています。この公園は一周歩くとちょうど1000歩ありますので、仕事で5000歩歩いたときは公園で5周(5000歩)歩きます、7000歩ならば3000歩ですが、実際にはもう少し多めの12000歩ぐらいは歩いています。

やはり歩くのは街中よりも公園の方が良いようです。周りにはいろいろな人達が鉄棒したり、ボール遊びをしたりして楽しんでいます。近くの木と遠くの山を交互に見たりすると視力回復につながりますし、キョロキョロしながら首を左右に向けて、いろいろな人達の行動・景色・建物などを遠目に見るのも首の運動つながります。大きくあくびをすると誤嚥肺炎の筋肉の体操になり、「あー・えー・いー・うー・えー・おー・あー・おー」と口を大きくあけて声をだせば発生練習になります。いずれも慌てず、ゆっくりとマイペースでこなしていくのがよろしいようです。

久しぶりに懸垂をと鉄棒にぶら下がってもピクリとも動かない。腕立て伏せをしても全く体が上がらない、片足スクワットなんてとんでもハップンでちょっとビックリ。出来ないことだらけでしたが、気合を入れて続けていきました。5ヶ月ぐらいすると慣れてくるのでしょうか、懸垂は5回ぐらいでき、しかも反動で首から上が鉄棒を過ぎるし、勢いでちょっと手を放すこともできます。腕立て伏せは40回ぐらいで片足スクワットも40回ぐらいできるようになりました。

この公園を歩き始めてからは、体の方も隋分と調子が良いみたいです。退院9ヶ月目の診断でもLDLコレステロールの数値も低すぎるぐらいまで下がっており、脳梗塞MRI検査にしてもまったく進展していなくて異常ありませんでした。指示通りに食事と薬と水を交互に繰り返しながら、加えて有酸素運動である歩くという運動を続けております。

そういえば若いころから、毎日歩くようにすれば健康に良いのにと思ってはいても、実行することなく過ごしていたようです。脳梗塞を患ったために必要に迫られての行動だったのですが、まあ人生こんなものなのでしょう。歩くことの大切さが身に染みて分かって来たわけですが、公園を歩きながらも時々歩くという行動に対して「正しい歩き方ってあるのかな」と、考えてみたりするのです。そして「楽な歩き方ってあるのかな」っとか思ったりしているのです。

歩き方を考えてみた

歩くのは体重移動

現在74歳今こうして歩いていても「歩かなければいけないなぁ」とは思いつつも「まぁまぁ」で、いつの間にか月日だけが過ぎて去って行ったように思います。理屈好きな私です、事あるごとに昔から歩くということを考えてみる癖がありました。これを機に私流の正しい歩き方っと言うよりも、自分なりに感じた「こうすれば楽に無理なく自然に歩けるのでは」と言う歩き方を書き込んでまいりたいと思います。

まずは歩くというのは体重移動だということを意識します。右足と左足を交互に出すわけですが、着地した足に体重を乗せてから移動させるわけです。あまり意識をすると体が左右にブレますので、右足のつま先で地面をけって左足のかかとで着地、そして左足のつま先で地面をけって右足のかかとで着地、着地する足に体の全体重を乗せながら、ゆっくりで良いのでまっすぐの移動を意識しての繰り返しです。

歩く姿勢は背筋を伸ばしてあごを引き、まっすぐ前を見ます。このあたりまでは誰でも知っていると思いますが私の場合、目と目の間の眉間を思いっきり広げて、目はパッチリと大きく開き、何があっても動じないという感じで前を見ます。前かがみにならないように、少しオーバーに反り返るようにして肩の力を抜き、頭・肩・背筋・腰の一直線をイメージしながら、手を振ってまっすぐにゆっくりと歩いていきます。

これはぜひ試してみてください、これだけで周りの景色もパーっと明るく見えてくるはずです、そして何かを感じるはずです。感じることによって自分の体が自分なりの方法を教えてくれるのです。事実私も歩きながら思いついたことを試しながら楽しんでのウォーキングです。

健康的な歩き方!歩き方を意識してみる

常識を疑う

有酸素運動と無酸素運動

さて常識を疑うという事ですが公園を歩いている人でも、速足で歩く人・オーバーに手を振っている人・走っている人・後ろ向きに歩いている人・逆方向に周っている人など、いろいろな人が自分のペースで歩いております。私はマイペースでゆっくり派ですが時々は速足だったりダッシュをします、静と動のの繰り返しです。

運動の中でも大きく分けると、ゆっくりする人と急いでいる人がいます。からだのために運動する必要はありますが、過度な運動は逆効果で「ほどほど」と言う言葉がありますように、まずは長く続けることを意識します。運動にも有酸素運動無酸素運動がありまして、有酸素運動はからだに酸素を取り入れる為の運動で、ゆっくり動作の運動が適しています。無酸素運動とは筋肉補強のための運動で、激しい動きとなります。

リハビリの為の運動ならば、からだに酸素を取り込む為に、ゆっくりした方が効果があるのです。よって急激に走ったり急いで速足で歩くよりも、ゆっくりした動きにするべきです。時々ですが勘違いして、リハビリのためにきつい運動をしている人を見かけますが、自分の目的に合った方法で歩かないと逆効果なのです。

タイルの上をまっすぐに歩いたり、堂々と胸を張ったり・小股に歩いたり・小走りの走ったり・歌を歌いながらゆっくりと歩いたりと、思いついたことを試しながら片っ端しからやっています。必要でないことはいつの間にか忘れておりしなくなっておりますが、必要だと思えることの積み重ねが、バージョンアップしてきているみたいです。後ほど書き込みますが最近では難波歩きを実行しています。

実際に行動してみる

いろいろな本にもネットにしても、運動の仕方など乗っていますが、自分のからだに合った運動は自分で決めることです。たくさんある方法等は書いている本人が良いと思ったことを書いているだけです。自分だけのオリジナル体操を自分で考えて決めていきます。

健康的な歩き方!歩き方を意識してみる

難波歩き

今凝っているのは難波歩きです。難波歩きとは右足と右手・左足と左手を同時に出して歩く歩き方です。よく芝居で歌舞伎役者が「殿中でござる」と言いながら袴の裾をもって、小走りに走っているあの歩き方です。実際に同じ方向の手足をだすと歩くことは出来ないのですが、手は上下に動かします。そうすると体のバランスも良くとっさのときにも対処が早いのです。ちなみに江戸時代ぐらいまでは、この難波歩きが主流だったようですが、手はあまり動かさなかったようです。

実際にこの難波歩きを試しています。今一週間ぐらいなので効果のほどは分からないのですが、動きも素早いようで感触的には私に向いているようです。ただ慣れていないので意識していなければ、元の動きである手と足の動きが交互に戻ってしまいます。

歩くことの意味

サメは腹式呼吸のため止まってしまうと沈んでしまうので常に泳いでいなければ息がでません。一見「サメって辛いだろうなぁ」とか思ってしまいますが、人間だって一緒なのです、常に歩いていなければ体がなまってしまいます。そして成長が止まってしまって、生きている意味がなくなります。

「地球上にいる生き物たちは、何らかの形で動き続けなければならないのかな」「いやいや争いごともご存じのように段々とエスカレートしてるようだ」考えてみれば、こうして歩くという事は生きている証でもあり「人生歩き続けなければ置いてかれてしまう」ので歩いていられることに感謝です。

ふっと足元を見るとアリコ達が何やら忙しそうに動き回っている。しばらくは意味もなく立ち尽くして、見入ってしまうこともあります。横を見るとトンボや虫たちが忙しそうに動き回っています。「何をしてるんだろう・何処へ帰るんだろう」。

「公園で歩いているときは、人生について考えさせられてしまう時間でもあるのであります」と言うのはオーバーですかね。

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