脳梗塞を発症して悟る!「分かっているょ」のうっかり落とし穴

脳梗塞を発症して悟る!「分かっているょ」のうっかり落とし穴

このページは脳梗塞に対する私独自の考え方と行動、そして実践していることを書き込んでおります。そのため万人向けではないかと思います。あくまでも「こんな人もいるのだな」っという感じで読んでいただけたらと思います。参考にする程度にしていただき「良いな」と思ったら、すべて自己責任でお願いします。

最近は昔からの常識が通らなくなっていることがたくさんあります。私のブログはもとより、すべての記事や人の意見に対しても、あくまでも参考にする程度にしていただき、自分で試しながら自分なりの方法を見つけることがベストな対処の仕方だと思っております

OVSオーヴィス

今から13年前の平成23年の夜、左頬がしびれた感じがあったので脳外科病院に電話して検査に伺いました。MRI検査の結果は白い空白らしきものがあるけれど「今回のしびれとは無関係・とくに異常なし」で、「気になるようでしたら一年に一度ぐらい検査をしてみてください」と言われました。

それからは毎年一回定期的にMRI検査を実地しておりました。そして5年後の平成28年にラクナ症候群(脳血管の小さな血管に出来る梗塞)を告げられて、血圧の管理をするようにと言われ、血圧計を購入して毎日測定しております。

ちなみにこのときの数値は上158下89でした。会社での定期健診でもLDLコレステロール164中性脂肪170と高いので、食事・血圧・間食・油物・運動・ストレスなどに注意しながら生活をすることになります。

しばらくは進展なしでしたが、6年後の令和4年に柿の種のような脳梗塞が二つ見つかりました。このときもとくに処置はなく、同じように食事・血圧・間食・油物・運動・ストレスなどに気をつけるようにと言われました。そして翌年の令和5年8月にも親指にしびれがあったのですが、脳梗塞とは無関係のしびれでした。

薬よりも生活習慣改善

13年間脳梗塞を意識しながらも検査の結果はいつも異常なし。物忘れ・ふらつき・集中力・左頬のつっぱり感などがあるも、年齢も70歳過ぎているので、そのせいもあるのかなと思いながらも、なんらかの処置なしで食事・血圧・運動などでの改善対策がしばらくは続きます。

実際に脳梗塞ができているので「このままでも良いのかな」と思ってはいるも、今の段階では薬に頼るよりも、家庭での食事・血圧・間食・油物・適度な運動とストレスの発散などで、対処していく方が良いということでしょう。

そして令和5年12月の朝に仕事に行こうとするも左手・左足にチカラが入らなく麻痺しているので、病院を訪問してMRI検査です。そして脳梗塞と診断されて突然の入院です。

今気がついてみれば、運動は「しなければいかんのに」とは思いながらも、できない理由を並べては先延ばしをしていたようです。暑い夏は仕事が終われば、コンビニでジュースとチキンをほうばっていたり、夜もチョコレートやお菓子など食べており、慢性的な習慣になっていたようです。

家の棚にはお菓子が山盛り、女房が「ゴミを袋に詰めていると一杯お菓子やジュースの空き缶があった」とか言ってた。別に症状が出ないために気をつけてはいるつもりが、肝心の行動の方がいつもの習慣の延長になっていたようです。

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脳梗塞になった日

そして令和5年12月に脳梗塞になったわけですが、前兆は前日からありました。パソコンをしていて左の肘(ひじ)をあげようとしても、すごく重たくてほとんど動かないぐらいです。そのうちに症状もおさまるので「机に肘を長くついていたからかな」ぐらいに思いながらも、昼から出かけるも深夜22時の帰宅、足の動きも鈍くてちょっと麻痺している感じがする。不安ながらも朝を迎えますが、このときもまだ仕事に行く準備をしておりました。

しかし左足がスリッパを履けないぐらい引きずるのです。女房に「ちょっと様子がおかしい」と打ち明けると、即座に「すぐ病院へ行こう」と青ざめた表情で言ってきた。会社に連絡して、毎年検査している行きつけの脳外科病院へ症状を連絡すると「すぐに来てください」とのことです。

車よりもタクシーよりも救急車

車で行こうとキーを差し込もうとするも「ダメダメ、タクシーを呼ぶから」と女房が呼びかける。それでも車を運転して行こうとするも固く止められ、もうタクシーを呼んでいた。さらに女房が「救急車の方が良いかも」とこちらを見ている。タクシーの運転手が「今朝はバイパスで大きな事故があったので、かなり混雑していますょ」とのことで、救急車を呼ぶことになりました。

大げさにしなくてもという感じもしましたが、今考えてみれば朝起きて、スリッパがはけないぐらい麻痺していた時点で、救急車を呼ぶべきなのです。いやいや本来ならば、それよりも前日の昼間に左の肘が麻痺していたときに、すぐに救急車を呼ぶべきだったのです。

一時を争う時であることは後になってから実感することなのですが、今までに話を聞いたりして、重要性は知識では分かったつもりではいても、いざ脳梗塞になってみると、自分は大丈夫という意識過剰からか、危機感がまったく無かったようです。

病院に到着すると救急車から、ストレッチャーで運び込まれるのですが、「うわー、おおげさだなぁ」と思っているうちにMRI室に運び込まれていました。この病院は検査で何度も来て慣れていたので安心感もありました。

MRI検査の結果、先生が私の顔を見るなり「即入院です」有無を言う暇もなく、車イスに写されて病室に連れていかれました。3本の点滴の投与と病院食と薬での治療で、三日間はベットの上だけです。点滴も3本とも24時間投与しっぱなし、無くなれば新しい点滴に入れ替えては三日間連続です。

動いてはいけないのですべて看護婦さんに監視され、トイレなども付き添いで連れて行かれます。先生の説明では、この3日間が山だそうです。ラクナ症候群といって太い欠陥から枝分かれした細い血管に出来ていたわけですが、40%の確率で麻痺は残ると言われました。

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そして入院記録です

私にはここまでしか伝わっておらず、診断の結果とこれからの成り行きは、女房に話をしていたようです。そのことを知らない私はまだ楽観気分で、10日先のお正月の仕事には出るつもりでいたのです。とにかく3日間が大切だそうで、胸に心電図をつけて24時間体制で別部屋での管理と、ベットの上でので絶対安静です。

それから3日目頭が少しぼゃーっとしているようだが、なんだかよく喋る。再度のMRI検査で、担当医が病室まできての説明があり、山は越しそうなのでこれまでの経過とこれからの注意の説明です。ラクナ症候群といっても「もう少しずれていたら完全麻痺だ」なんて言われたりして事の重大さを知らされました。仕事は一ヶ月・車の運転は二ヵ月はしてはいけないそうです。

脳梗塞は退院した後が大切で、出来てしまった脳梗塞は治まるのですが、傷は残ってしまうそうです。さらにはラクナ症候群がたくさんできているので、再発の危険性が非常に高いそうで「定期的に検査をしましょう」です。

4日目に入ってハビリが始まります。車椅子でリハビリ室に移動して手を上げたり歩いたりします。若い理学療法士が入れ替わり3人ぐらいが来てリハビリ室での運動です。理学療法士もたくさんいて退院するまで、急性期⇒回復期⇒生活期と徐々にバージョンアップして行われました。

5日目には朝の点滴が無かったようだ「もう山は越したのかな」っという感じで、麻痺による後遺症もなくてまずは一安心です。リハビリも簡単な歩く程度のゆったりだし、からだが麻痺していることを、実感として感じてくるようにもなりました。そして点滴投与も徐々に間隔があき本数も減っていきます。

6日目血圧が150~170と少し高いような気がする。

7日目は車いすから離れてトイレに行けるので楽ちんだ。

脳梗塞を発症して悟る!「分かっているょ」のうっかり落とし穴

8日目今日はからだに終始つけていた心電図を外した。トイレも一人で行けるし久しぶりに担当医が病室に来て経過を説明してくれた。太い血管から枝分かれしている14本の細い血管があり、その一つに出来ているようで、もう少しづれていると、手・足。口に麻痺が残ってたそうです。

運が良いと思わずに今までの習慣を見直すためにも、病院にいるときと同じように生活してください。薬・食事・リハビリ・水を飲むこと・油物は禁物、えぴ天は衣をはがすなどして長く続けること。など少しこまめのアドバイスもいただきました。

私は脳梗塞になる前からも、朝の準備体操は1.5時間ぐらいしておりまして、習慣になっていたのでまったく苦にならず、食事も毎日が病院食でもベッドの中なので、あまりお腹もすかずに徐々に慣れていくような感じです。

9日目今日のリハビリは院外散歩です。雪がちらついて少し寒いのてすが、その割には平気でした。

10日目薬は今までは朝昼晩と看護婦さんが食事と一緒に持って来ていたのだか、今日からはまとめて持て来て、これからは自己管理です。

11日目リハビリの院外指す歩も少し長くなりつつある。

12日目風呂に自由に入れる。

13日目明日退院なのでその準備。特に今の状態と同じことを長く続けていかねばならないのでその心構えの確認です。

14日目とりあえず退院です。女房のお迎えは電車で、返りは家の近くの電停からタクシーです。なんせ女房がうるさくて「先生が言ってたからダメ」とか言ってすぐに止めるのです。食事も作ってくれなくなるので「ハイ」の一言です。

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【特集記事】脳梗塞の初期症状と後遺症対策(体験記)

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