家の維持・管理は自分で!日曜左官で花壇を作ってみました

家の維持・管理は自分で!日曜左官で花壇を作ってみました

私は若いころに自営でリフォーム業をしておりました。リフォーム業といっても、自分で歩いて営業して仲間内に委託するわけですが、少々の修繕や家周りの付帯工事(トイ交換・ブロック工事・ベランダ・ストックヤード、カーポート)は自分でもできます。大掛かりな工事は依頼して付帯工事は自分でするという、いわゆる何でも屋の自営業でありました。なので趣味の延長のような感じで、考えようによっては気楽な商売であったといえます。

キッカケは自宅のスロープ・階段・ブロック壁・法面は、すべて自分で作りました。左官経験もなくセメントなどは触ったことがなく理屈を考えながら挑戦した結果、気がついてみればイメージ通りにできていたという。このときに感動してから、リフォーム業を自営していたという感じがします。

花壇を作ってみました

自宅の庭に簡単な花壇を作ってみました。
写真の右場所に縦長に作ります。
幅55cm奥行き3m高さ30cmの予定です。

寸法・材料等が決まったらホームセンターで必要量だけ揃えます。
今回はリブブロックとピンコロ石で
少し変化をつけてみることにしました。

作業に取り掛かる前に少し離れた場所から

完成後の花壇をイメージします。

出来れば実際に材料のリブブロックを置いてから

何日か様子を見ると分かりやすいのではないかと思います。

材料や道具は作業がしやすいように配置しておきます。
【材料】
リブブロック・ピンコロ石・セメント・砂
【道具】
ねりクワ・ふね・バケツ・コテ・ハケ・水平器・水イト
かなづち・サンダー
セメント作業する場所は汚れても良い場所を確保して下さい。

予定しているブロックの置く所を水平に掘ってから固めます。

今回2段なので深さは3cmぐらいにしました。

 

これで準備万端です、それではいよいよ作業に入ります。

ブロックを固定する為にセメントを練ります。
ふねの中に砂とセメントを3対1の割合で入れ
ねりクワでよくかき混ぜます。
更に水を加えてからもよく練ってモルタルを作ります。
(砂とセメントを水で練ったものをモルタルと言います)
砂セメントを片方に寄せて空いた所へ水を入れ、ねりク
ワで水の中に少しづつ移していきます。

練っているとふねの反対方向が空になってくるので
反対方向にまわってから同じように練っていきます。

少しづつ水を加えたりして硬さをを調整していきます。

急に水っぽくなりますので、めんどうくさがらずに少しづつです。
コテですくってみて崩れない程度まで何度か繰り返します。

水平を見るのに本来は遣形(やりかた)と言う仮設物をしますが

今回は2段なのでブロックで代用しました。

まずは両コーナーにモルタルを敷きブロックを置きます。

水平を見る為に左図のように真っ直ぐな垂木を使って確認します。

後方のコーナーを基準にします。
手前の角のブロックは順番に置いてきたとき
最後にモルタルを置きなおして調整するので
適当な小物等を噛まして置きます。
そして手前の土間との間隔を
同じ寸法にすることも忘れないようにします。
ブロックはあらかじめ手元に準備しておくと楽です。

みず糸を張ってそれに合わして一段目を仕上げていきます。
モルタルは付き具合をよくする為、一度に長く置かずに
少しづつこまめに置きます
縦・横の水平を見ながらみず糸に合わせて積んでいきます。
全体のバランスを意識して時々離れた場所から確認します。
手前まできたら噛ましている小物を取り除き
新しいモルタルに敷きなおして調整します。

写真のようにブロックが長すぎる場合はサンダーなどでカットします。
サンダーは回転が速いので回転に負けてケッチンを食らわないように
両手でしっかり握り慎重に遠くの方から削っていきます。
手前まで来たら危険なので反対方面から削ります。
ブロックを削るときにはかなりホコリがしますので
洗濯物や近所にも配慮する必要があります。
状況によってはブルーシートなどで囲いを作る必要があります。

っあ、それと直角を見るのを忘れないように。
一段目が完成したら一服でもしながらネジれ、水平、垂直等
反対側に回ったりしてゆっくりと確認します。

ブロックや周りに付着したセメントはハケ等で取り除いておきます。
この時点ではブロックなど自由に動かせることが出来るので、
念のためにねじれや傾きなどを調整しておきます。

左官仕事はこのヨゴレの清掃と微調整を最重視します。

馴れないうちは、のぼせやすいので無理せずに
休みながらしないと後でグググッとこたえます。

私の場合ですが、初めてモルタルを練ったときは
めまいクラクラ太陽が黄色になりました。

そして2段目を置いていきます。

一段目と同じように両端にブロックを置いてみず糸を張ります。
モルタルを均等に置く為に厚さ15mmの巾木で井形を作りました。
そこにモルタルを置いて上側をコテですくえば高さが一定になります。
井形がとれやすいように少しひし形にしてして
広げらるようにしておくのがミソです。

みず糸に合わせてリブブロックを置いていくときに

かなづちで2~3回たたくだけで決まるので
早くてきれいに仕上がります。

少し時間を置いて固くなりかけたころ、はみ出している
モルタルを取り除き目地コテできれいに馴らします。

そして3段目にピンコロ石を置きます。

角に大きいのを置くとカッコウがいいように思います。
あとで土がこぼれないように裏側をぬりつぶしておきます。
ピンコロ石は不ぞろいなので遠くから眺めて調整します。
はみ出したモルタルは、ブロックとモルタルの境目を
ハッキリせるつもりでハケで洗って取り除きます。

実は左官仕事の場合完成してからがもう一仕事あります。残ったモルタルの処理や使用した道具を洗ったりはみだしモルタルのとり忘れなどの掃除、かたずけに結構な時間がかかります。余裕を持ってかなり早めに終わるように段取りを考えておいた方が良いと思います。

左官仕事は習うより慣れろ

セメント・ブロック工事はあまり馴染がないので、実際に自分でやってみないと分からないものです。 ブロックの重さ・セメントの乾き具合・手が荒れるなど経験から分かってくるものです。

習うより慣れろ
です

完成をイメージしてそこに向かっていくという、逆算してから目の前の作業に専念する。完成を焦らずにゆっくり確実に、そして段取り八分仕事二分です。日曜左官など作業をしているときにはいつも学び・気づきがあるものです。人生でも同じようなことが言えるのではと思いました。

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