行動できない心理・思い込み

動けない理由は怠けではなく、無意識のブレーキ。思い込みや恐れの正体を知り、自然に一歩踏み出せる心理状態をつくるための視点を整理する。

分かっていても行動できない心理|仕事とお金を変える方法

分かっていても行動できない心理|仕事とお金を変える方法

変わりたいのに
「動けない」

その心には
「理由があります」

分かっていても行動できない「心理」には、「失敗への恐れ」「先延ばし」慣れた環境を守ろうとする「気持ち」などが、関係しています。「仕事」や「お金」の悩みを改善するには、その原因を知ることから始まります。

「転職したいけれど、踏み切れない」
「収入を増やしたいのに、何も始めていない」
「今の暮らしを変えたい。でも、どうしても動けない」

そんな経験はありませんか。

頭では分かっているのに、体が言うことを聞かない。
そのうち、「自分は意志が弱いのだろうか」と考え始めたりします。

しかし、動けない原因は、意志の弱さだけではないのです。

「失敗するのが怖かったり」
「何から始めればよいか分からなかったり」
今の生活を、失いたくない気持ちが、働いている場合もあります。

そんなときに、無理やり気合いを入れても、長続きしないものです。

では、どうすればいいのでしょうか。
やる気を出そうとする前に、「動けない理由」を一つ減らしてみるのです。

そこから話を始めましょう。

行動できない心理と改善方法

「動けない自分」
を責めるより
「心のブレーキ」
を探してみる

「仕事」や「お金」の悩みを改善したいのに行動できない。その背景には、「失敗を避けたい心理」「先延ばしの習慣」「慣れた環境」から、離れることへの抵抗などがあります。

転職を考えていても、収入が下がるかもしれない。
新しい職場で失敗するかもしれない。
そんな心配が、次々に浮かんできます。

家計を改善したいと思いながら、支出の確認を後回しにしてしまうこともあるでしょう。

人は、将来の利益よりも目の前の不快な気持ちを避けようとします。
その結果、必要なことまで、先延ばしにする場合があります。

しかし、問題を放置すれば、何もしないことによる「負担」が、増えてしまうかもしれません。

前回の記事では、人生の選択を左右する「思い込み」について考えてきました。
今回は、その「思い込み」に気づいた後、
実際に動き始めるには、何をすればよいのかを紹介したいと思います。

方法はそれほど難しくありません。
「失敗」への恐れを具体的にする。
最初の「作業」を小さくする。
始める「時間」を決める。
そして、できたことを確かめる。

全部を、一度に変える必要はありません。
今日できることを一つ見つけるだけでも、昨日とは違う結果が生まれる可能性があります。

分かっていても行動できない心理|仕事とお金を変える方法

分かっていても動けない理由

頭では前進
心は後退
そんな日もある

行動できない「心理」は、意志の弱さだけでは説明できません。失敗への恐れや先延ばしによって、「必要な仕事」や「生活改善」を、後回しにすることがあります。

「やらなければいけない」
そう思いながら、何日も同じことを考えている。

ところが、いざ始めようとすると、何かしら理由が浮かんできます。
「今日は忙しい」
「もう少し調べてからにしよう」
「来月になれば時間ができる」

言っていることは、もっともらしい。
しかし、来月になっても状況が変わらなければ、
また同じことを考えるかもしれません。

これは、誰にでも起こり得ることです。

例えば、収入を増やそうと副業を考えたとします。
調べてみると、思ったより難しそうです。

知識も必要だし、失敗する可能性もある。

すると、いつの間にか副業を始めることよりも、
いま始めなくてもいい「理由」を、探すようになります。

心理学では、
不快な気持ちや恐れている状況を、避けようとする反応を「回避行動」と呼びます。
避けることで一時的に安心できても、問題そのものは残っている場合があります。

ここで考えて欲しいのは、
「何をしなければならないか」よりも「何が嫌で動けないのか」ということです。

「失敗」するのが嫌なのか。
人から「批判」されるのが怖いのか。
それとも、やり方が「分からない」のか。

原因が違えば、対処法も違います。

分からないなら調べればいいし、時間がないなら予定を見直す方法もあります。
失敗が怖いなら、失敗したときの負担を「小さくする工夫」を考えられます。

ただし、
仕事量が多すぎたり、体調が悪かったりする場合もあるでしょう。
何でも心理の問題にしてはいけません。

私たちはつい「もっと頑張らなければ」と考えてしまいます。

しかし、頑張る前に、
何が邪魔をしているのかを、見つける
方が役立つこともあるのです。

失敗が怖くて動けない

「失敗を恐れて」
何もしなければ
「可能性」
まで閉じてしまう

「転職」や「収入アップ」に踏み出せない心理には、失敗への「恐れ」や将来への「心配」があります。決断を急ぐより、何が怖いのかを具体的にすることが対処法になります。

今の仕事に不満がある。
給料もなかなか上がらない。
できれば、もっと条件のよい会社で働きたい。

ところが、転職を考え始めると、いろいろな心配事が出てきます。
「今より給料が下がったらどうしよう」
「新しい職場の人間関係は大丈夫だろうか」
「採用されなかったら恥ずかしい」

家族や住宅ローンを抱えていれば、なおさらです。

転職には、実際にリスクがあります。
慎重になること自体は、悪いことではありません。

ただ、まだ求人情報も見ていない段階で、
失敗した後のことばかり考えていては、判断する材料さえ集まりません。

ここで、一つ区別してみます。

「転職すること」と「転職について調べること」は、
まったく違う「行動」です。

会社を辞めるのは、大きな決断が必要です。

しかし、求人サイトで条件を確認したり、
必要な資格を調べたりすることは、今の仕事を続けながらでもできます。

転職するかどうかは、それから考えても遅くはありません。

収入を増やしたい場合も同じです。
いきなり副業に、お金を投じる必要はありません。

自分の経験や技能が、どんな仕事に役立つのかを、調べるところから始められます。

失敗が怖いなら、紙に次の三つを書いてみてください。
何が一番心配なのか。
その心配は事実なのか、まだ起きていない予想なのか。
失敗しても、負担が小さい試し方はないか。

例えば「転職したら必ず収入が下がる」は、まだ確かめていない予想かもしれません。
一方で、希望する地域の求人条件が、
現在の給与を下回っているなら、それは検討すべき現実です。

想像と事実を分けるだけでも、次に調べることが見えてきます。
失敗をなくすことは難しくても、失敗の大きさを抑える工夫はできます。

私はそう考えています。

失敗する前から「どうせ無理だ」と考えてしまう人には、
無意識に働く「メンタルブロック」が関係していることもあります。

心の中にいる「もう一人の自分」が、なぜ新しい挑戦を止めようとするのか。
その仕組みを知ると、違った対処法が見えてきます。

分かっていても行動できない心理|仕事とお金を変える方法

慣れた暮らしから抜け出せない

変わりたいのに
戻ってしまう
「慣れ」とは
不思議なもの

今の仕事や生活を変えたいのに「行動」できないのは、慣れた「環境を守ろう」とする気持ちが働くためかもしれません。「現状維持の心理」を理解すると、無理のない改善方法が見えてきます。

人間は、慣れた生活に安心を感じるものです。
多少の不満があっても、毎日同じ時間に起き、同じ道を通って仕事へ行く。

職場の嫌なところも分かっているし、仕事の手順も覚えている。
文句を言いながらも、何とか一日を終えることができます。

ところが、新しい環境へ移るとなると話は別です。
人間関係も仕事の内容も、一から覚えなければならないかもしれません。

そんなことを考えているうちに、
「今のままでも、まあ何とかなるか」
という気持ちが出てきます。

これは、今の状態を変えることに抵抗を感じる「現状維持」の心理と関係しています。

私は、ブログの中でよく「もう一人の自分」という言葉を使います。
頭では変わりたいと思っているのに、
長年の習慣や経験から、いつもの状態へ引き戻そうとする心の働きです。

しかし、この「もう一人の自分」を、悪者にする必要はありません。
新しいことに慎重になるのは、損失や危険を避けるためでもあるからです。

問題は、守る必要のない習慣まで守り続けてしまうことにあります。

「変わりたい」と思っているのに、いつの間にか元の生活に戻ってしまう。
その背景には、長年の「経験」や「思い込み」から生まれた「もう一人の自分」が、関係しているのかもしれません。
無意識に働く心のブレーキの正体と、それを味方に変える考え方を、こちらの特集で詳しく紹介しています。


私自身、多重債務に陥った経験があります。
そのとき、目をそらしたくなるのは、借金の金額だけではありませんでした。

自分のお金の使い方や、これまでの失敗にも向き合わなければならなかったのです。
見たくないところを見るのは、なかなか気分のよいものではありません。

それでも、問題を解決した後の生活を考えるようになると、
次に何をするべきかを探す気持ちが生まれました。

借金は、気持ちを変えただけでなくなるものではありません。
現実を確認し、必要な対応を重ねなければ解決しない問題です。

ただ、「考えたくない」から「何ができるか探してみよう」へ向きを変えたことは、
私にとって大きな「違い」でした。

今の生活を、全部変える必要はありません。
変えずに残したいものは残し、困っている部分だけを一つ見直してみる。

そんな方法もあるのです。

動けない理由を一つ減らす

「気合い」
で動かすより
「邪魔な石」
を一つどけてみる

「行動できない心理」を改善するには、「動けない原因」に合わせて対策を選ぶことが役立ちます。「失敗への恐れ」「準備不足」「時間や体力の問題」を分けて考えてみます。

「やる気さえ出れば、何でもできる」
そう思っている人もいるでしょう。

ところが、やる気というものは、なかなか思いどおりに出てこないものです。
「昨日は張り切っていたのに、今日は面倒くさい」

人間とは、そういうところがあります。

よしそれならば、
やる気に頼らず「始めやすい状態」を作ってみてば
っという、発想が浮かんできます。

例えば、部屋を片付けたいとしましょう。
しかし、部屋全体を見渡すと、あまりの散らかりように嫌気がさしてしまう。

そこで「今日は机の上だけ」と決めます。
これなら、何をすればよいかがハッキリします。

「仕事」や「お金」の問題でも、同じ工夫ができます。

① 失敗が怖いなら、試す範囲を小さくする
転職したいのなら、いきなり退職届を書く必要はありません。
まず、興味のある求人を一件見てみる。

収入を増やしたいなら、資格や副業について一つ調べてみる。
決断する前の情報収集なら、比較的小さな負担で進められます。

② 何をするか分からないなら、作業を分ける
「家計を改善する」という目標だけでは、何から手をつけるのか分かりません。
そこで、最初は今月の固定費を確認する。

次に、使っていないサービスがないかを調べる。
このように作業を分ければ、取りかかりやすくなってきます。

③ 時間がないなら、予定に組み込む
「時間ができたらやろう」
これでは、いつになるか分かりません。

例えば「夕食の後に5分だけ」と決めておく。
それでも難しい場合は、「仕事量」や「生活の負担」そのものを見直したり、
専門業者に「周囲に助けを求めたり」する必要もあります。

私が、建設業の現場で覚えたのは、
準備をしないまま動くと、かえって手間が増えることがあるということでした。

道具が足りなければ取りに戻らなければならないし、作業の順番が悪ければやり直しになります。

やる気だけでは、足りない道具は出てきません。
心の問題も、これに少し似ています。

「頑張れ」と自分を励ます前に、
「邪魔になっている、ものを一つ取り除いてみる。

それだけで、始める負担が軽くなることがあります。

「何から始めればよいか分からない」ときは、仕事の順番や準備の仕方を変える方法もあります。
建設業や警備業の現場を通して学んだ「段取りの工夫」を、
日常の仕事に使える「五つの習慣」として紹介しています。行動を具体化したい人におすすめです。

分かっていても行動できない心理|仕事とお金を変える方法

小さな一歩を続ける方法

最初から
「大きく変えよう」
とするから
「足が止まる」

「行動できない心理」を乗り越えるには、「小さな一歩」を実行し、無理なく続ける「仕組み」を作る方法があります。「転職」「収入」「家計の悩み」も、今日できる作業から考えます。

ここまで、動けない心理について考えてきました。
原因が分かったところで、今度は実際に試してみましょう。

とはいえ、いきなり大きな目標を立てる必要はありません。
例えば、次のような「小さな取り組み」です。

【仕事を変えたい人】
今日は求人情報を一件だけ確認する。
気になる仕事があれば、仕事内容や給与条件をメモする。
それだけで結構です。応募するかどうかは、まだ決めなくても構いません。

【収入を増やしたい人】
自分ができる仕事や、これまで身につけた技能を三つ書き出してみる。
その中から、収入に結びつく可能性があるものを一つ調べてみる。
副業を始める場合は、費用や時間、勤務先のルールなども確かめておきます。

【家計を改善したい人】
今日は一枚の請求書を確認してみる。
毎月いくら支払っているのか、今も必要なものなのかを考える。
無理に節約するより、まず支出の中身を知ることから始めるのです。

ここで、もう一つ工夫があります。

それは、
「いつ、何をするか」を決めておくことです。

「明日から頑張ろう」では、明日になっても迷います。
「明日の夕食後に、求人を5分だけ見る」
このように決めておくと、取りかかるきっかけがはっきりします。

たとえ、できなかった日があっても、それで終わりではありません。

5分が無理なら、2分でもいいし、
疲れているなら、別の日に回してもいいでしょう。

ただし、借金の返済期限や生活に関わる緊急の問題は、
先延ばしにせず、適切な相談先を利用することも必要です。

「小さな一歩」は、問題を軽く考えるための方法ではありません。
「大きな問題」に、取り組むための入口です。

私は、動けないときほど「何をするか」を、難しく考えすぎない方がいいと思っています。
「ちょっと、やってみるか」
このくらいの気持ちから始める方が、案外うまくいくこともあるのです。

最初の一歩を踏み出せても、三日坊主になってしまうことがあります。
そんなときには、意志の強さより続けやすい「仕組み」を考えてみることです。
「5分から始める方法」や、「できなかった日の立て直し方」など、
無理なく「継続する工夫」を、こちらの記事で紹介しています。

よくある質問

分かっていても行動できないときには、「どうすれば始められるのか」「失敗したらどうするのか」
など、いろいろな疑問が浮かびます。
よくある悩みを、身近な例から考えてみましょう。

Q1.行動できないのは意志が弱いからですか?
意志の弱さだけが原因とは限りません。
例えば転職したくても、家族の生活費が心配なら簡単には決断できないでしょう。
恐れていることや不足している情報を確認し、今できる作業を一つ選んでみる方法があります。

Q2.先延ばしをやめるにはどうすればよいですか?
最初の作業を小さくして、始める時間を決める方法があります。
部屋の掃除なら「全部片付ける」ではなく「机の上だけ片付ける」。
仕事なら「資料を完成させる」ではなく「必要な書類を開く」。始める負担を減らす工夫です。

Q3.転職したいのですが、失敗するのが怖いです。
転職には収入や人間関係などのリスクがあります。
無理に決断する必要はありません。
まず求人条件を調べ、今の職場と比較してみましょう。
家族への影響や生活費も含め、判断材料を増やしてから考える方法があります。

Q4.何をしても長続きしない場合は?
目標が大きすぎたり、生活に余裕がなかったりするのかもしれません。
毎日30分が難しければ5分にするなど、続けられる形を探してみます。
強い疲れや心身の不調が続く場合は、休養や専門家への相談を優先することも必要です。

分かっていても行動できない心理|仕事とお金を変える方法

【まとめ】

「福の神」は
動き出した
「一歩の先に」
見えてくる

行動できない「心理」を「改善」するには、失敗への恐れや「先延ばしの原因」を理解し、仕事やお金の悩みに対して、今日できる「小さな一歩」を、選ぶことから始めます。

「動けない理由を一つ減らす」
転職したい。
収入を増やしたい。
今の暮らしを何とかしたい。
そう思いながら動けないとき、人は自分を責めたくなるものです。

しかし、動けない理由が分かれば、できる工夫も見えてきます。
失敗が怖いなら、失敗しても負担の小さい方法を探してみる。
何から始めればよいか分からないなら、最初の作業を一つ決める。
時間が足りないなら、今の予定や仕事の負担を見直してみる。
何もかも、一度に変える必要はありません。 この特集では、

人生を停滞させる考え方を「貧乏神」、
新しい可能性を見つけて動き始める考え方を「福の神」に例えています。

もちろん、行動したからといって、必ず収入が増えるわけではありません。
それでも、一歩踏み出すことで、今まで知らなかったことが分かるかもしれない。

そこから次の選択肢が、見えてくることもあります。

今日、あなたが後回しにしていることは何でしょうか。
その中から、今できることを一つだけ選んでみてください。
やる気が出るのを待つより、動けない理由を一つ減らす方が早い。
福の神を待っているより、迎える準備を始めてみませんか。

「借金の問題」では、何をすればよいか分かっていても、現実を見ること自体がつらい場合があります。
私自身、多重債務を経験し、問題から目をそらさず解決後の暮らしを考えるようになったことで、
次の手を探し始めました。その体験を紹介しています。

【続きの記事】

【特集】貧乏神を福の神に変える方法|お金に好かれる習慣

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