
なりたい自分になれない理由|仕事とキャリアが動かない行動心理
人生が変わらないのは
進んでいないからではない
見る場所を
間違えているだけだ
なりたい自分になれない理由は、能力や意志の問題ではなく、仕事やキャリアの焦点が自分ではなく周りに向いていることにあります。
なりたい自分になりたいと思いながら、仕事やキャリアで行動できずに立ち止まってしまう人は少なくありません。その原因は、意志の弱さや能力不足ではなく、「人生の焦点」が自分ではなく周囲に向いていることにあります。
誰もが知っている「うさぎとかめ」の童話は、行動できない心理を分かりやすく示しております。うさぎは能力がありながらも他人を見て油断し、かめは自分の進む方向だけを見て歩き続けました。この違いが、結果を大きく分けたのです。
なりたい自分とは、能力の高い自分ではなく、自分の基準と焦点を理解している自分です。さらに、雨乞いのたとえが示すように、行動とは結果を求めることではなく、未来を前提に今日を準備として使う姿勢そのものです。
立ち止まっている今も、物語の途中にいます。焦点を自分に戻し、「今どこを見ているのか」を問い続けることが、仕事や人生を動かす最初の一歩になります。
なりたい自分になれない理由
行動できない原因は
「意志」ではなく焦点だった
仕事やキャリアで行動できない人の多くは、能力不足ではなく、焦点を他人に奪われている状態にあります。
なりたい自分になりたい。
そう思いながらも、毎日同じ場所で足踏みしている感覚を抱えている人は少なくありません。仕事に不満がある、キャリアを変えたい、転職を考えている。それでもなぜか行動できない。多くの人は、この原因を「自分の意志が弱いから」「能力が足りないから」と結論づけてしまいます。
しかし、行動できない人を数多く見てきて感じるのは、問題はそこではないということです。行動できない最大の理由は、意志や根性ではなく、「人生の焦点」がズレていることにあります。人は、自分が見ている方向に引っ張られる生き物です。どれだけやる気があっても、視線が周囲や他人に向いていれば、足は自然と止まってしまいます。
たとえば仕事でも、「周りはどうしているか」「失敗したらどう思われるか」「自分よりできる人がいる」と考え始めた瞬間、行動のブレーキがかかります。これは能力の問題ではなく、焦点が自分の目標ではなく、他人に向いている状態です。この状態では、転職もキャリア選択も、常に不安が先に立ち、決断ができなくなります。
なりたい自分になれない人の多くは、怠けているわけでも、考えていないわけでもありません。ただ、自分の進む方向よりも、周囲の動きばかりを気にしているのです。まず必要なのは、自分を責めることではなく、「今、自分はどこを見ているのか?」と問い直すことです。人生を動かす最初の一歩は、行動ではなく、焦点を自分に戻すことから始まります。
うさぎとかめの行動心理
人生と仕事が
止まる人の共通点
うさぎとかめの物語で、多くの人が疑問に思うのは「なぜ、うさぎは負けたのか」という点でしょう
足が速く、能力もあり、誰が見ても有利だったはずのうさぎが、なぜ途中で眠ってしまったのか。そこには、行動できない人に共通する心理が隠されています。
うさぎは、ゴールを見ていませんでした。見ていたのは、かめの存在です。「あいつは遅い」「自分は余裕で勝てる」。そう考えた瞬間、うさぎの焦点は目標から外れ、他人との比較に移ってしまったのです。この状態では、行動の緊張感は一気に失われます。結果として、油断し、止まり、眠ってしまう。これは仕事やキャリアの場面でも、まったく同じことが起こります。
一方のかめは、うさぎをほとんど気にしていません。自分が速くないことも、能力が高くないことも理解した上で、ただ前に進み続けています。かめの行動を支えていたのは、才能ではなく「見る方向が定まっていた」ことです。だからこそ、途中で立ち止まる理由がなかったのです。
仕事で行動できない人は、うさぎ型であることが多いと感じます。能力があるからこそ周囲と比べ、評価を気にし、結果として動けなくなる。行動できる人は、かめ型です。自分のペースを理解し、周囲ではなく目標に焦点を合わせている。この違いが、人生と仕事の進み方を大きく分けていきます。
なりたい自分の本当の基準
仕事とキャリアが動き出す
本当の基準
多くの人が「なりたい自分」と聞くと、今より能力が高くなった姿や、評価される立場、収入が増えた状態を思い浮かべます。
しかし、仕事やキャリアの停滞に悩む人を見てきて感じるのは、問題は能力の不足ではないということです。能力があっても行動できない人は大勢いますし、逆に特別な才能がなくても前に進み続けている人も確かに存在します。
では、なりたい自分とは何なのでしょうか。私が多くの事例から導き出した答えは、「自分の焦点を理解している自分」です。焦点とは、何を基準に行動を選び、何を見て判断しているかという視点のことです。この焦点が定まっていないと、どれだけスキルを磨いても、環境を変えても、行動は長続きしません。
仕事の場面でも同じです。転職を考えるとき、「年収」「世間体」「周囲の評価」ばかりを見ていると、不安が先に立ち、決断ができなくなります。一方で、行動できる人は、「自分はどんな働き方をしたいのか」「どんな状態なら納得できるのか」という内側の基準を持っています。この基準があるからこそ、迷いながらでも前に進めるのです。
うさぎとかめの物語に戻ると、かめは能力で勝ったのではありません。自分の速度と方向を理解し、それを疑わなかっただけです。なりたい自分になるために必要なのは、誰かより優れることではなく、自分の基準を持つことです。その基準が定まったとき、仕事もキャリアも、静かに動き始めます。
行動とは準備という考え方
たとえ話です。
まったく雨が降らない干ばつ続きの土地に、
100パーセント雨を降らせる祈祷師がいます。その祈祷師は、毎日毎日、
「雨よ降れ、雨よ降れ」
と祈り続けます。祈りを続けていると、いつか必ず雨は降ってきます。
その瞬間、人は
「あっ、祈りが通じた」
と感じるのです。ここで大切なポイントは、
雨が降るまで、祈りをやめなかったことです。これを人生や仕事の目標に置き換えると、
目標を持つということは、
「自分には、そこへ向かう能力がある」
と信じている状態だと言えます。そして、目標に向かって
わき目も振らずに進み続けていれば、
結果的に目標は達成されるようになっているのです。このようなイメージで、
「100パーセント祈祷師」を頭に描いてみるのも、
一つの考え方ではないでしょうか。
一見すると非合理に聞こえるかもしれませんが、この話は行動できない心理をとても分かりやすく表しています。ここで大切なのは、祈ること自体に意味があるのではありません。祈るという行為を続けている間、人は「いつか来る晴れの日」を前提に生きるようになります。つまり、祈りとは感情ではなく、準備の姿勢なのです。
仕事やキャリアでも同じことが起こります。行動できない人ほど、「状況が良くなったら動こう」「タイミングが来たら考えよう」と言います。しかし、何もしないままでは、晴れた日が来ても準備ができていないため、結局動けません。一方で、結果が出ていない時期でも学び続け、考え続けている人は、チャンスが来た瞬間に自然と行動できます。
この祈祷師の話が示しているのは、
行動とは「結果を出すこと」ではなく
信じて続ける準備そのものだということです。
成り行き任せでは
仕事も人生も変わらない
私が見てきた中でも、人生が動き出す人は例外なく「雨の日の使い方」が違います。うまくいかない時期を嘆くのではなく、その時間を準備期間として受け入れているのです。成り行き任せでは状況は変わりません。行動とは、大きな決断ではなく、未来を前提に今日を使う姿勢そのものなのです。
人生が動き出す最初の一歩
うさぎでも、かめでもないあなたへ
ここまで読み進めて、「自分はうさぎタイプなのか、かめタイプなのか」と考えた人もいるかもしれません。
しかし、実際に一番多いのは、そのどちらでもありません。多くの人は、立ち止まりながら周囲を見渡し、「どう動くのが正解なのか」を探し続けている状態にあります。
けれど、それは決して悪いことではありません。立ち止まっているということは、すでに「今のままではいけない」と気づいている証拠です。物語で言えば、まだ競争が始まっていないのではなく、すでに途中にいるのです。問題は止まっていることではなく、止まったまま、見る方向を決められずにいることです。
成りたい自分になるために、今日からできることはとてもシンプルです。それは、大きな決断を下すことでも、環境を一気に変えることでもありません。ただ一つ、「自分は今、どこを見ているのか?」と問い続けることです。周りの評価でしょうか。誰かのスピードでしょうか。それとも、自分が本当に向かいたい方向でしょうか。
焦点が自分に戻ると、行動は自然と変わります。完璧な答えがなくても、今できる一歩が見えてきます。小さな準備、小さな選択、その積み重ねが、気づけば人生の流れを変えていきます。成りたい自分とは、特別な存在になることではありません。自分の見る場所を理解し、自分の足で進み続けられる人になることです。その一歩は、今日、この問いを持つことから始まります。
成りたい自分になるために必要なのは、
才能でも、覚悟でもありません。
ただ「見る場所」を、自分に戻すことです。
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